私たちは何ができたら幸せなのでしょうか。
ハヴィガーストの発達課題
発達課題は、端的に言うと、人間が発達段階において達成しなければならない課題、です。
発達課題は、ハヴィガースト(Robert James Havighurst, 1900-1991)が最初に提唱し、その後、エリクソンなどの論者が発展させてきた概念です。
ハヴィガーストの発達課題については、主著『人間の発達課題と教育』((ハヴィガースト,R.J.[著], 荘司雅子[監訳](1995)『人間の発達課題と教育』玉川大学出版部.))に記されています。
この本では、幼児期から児童期、青年期、壮年期、老年期に至るまで論じられていますが、ここでは高校の科目「倫理」にもある青年期について自分の理解のためにまとめます。(間違いがあればご指摘いただけると助かります。)
まず、発達課題とはなんでしょうか。
ハヴィガーストによれば発達課題とは、「個人の生涯にめぐりくるいろいろの時期に生ずるもので、その課題をりっぱに成就すれば、個人は幸福になり、その後の課題も成功するが、失敗すれば個人は不幸になり、社会で認められず、その後の課題の達成も困難になってくる(p.25)」ものです。
つまり、私たちの成長とともに出会うハードルのようなものであり、それを乗り越えることで幸福になるというものです。人生の段階において直面する課題の達成が、個人の幸不幸にも繋がっていることに注目したいですね。
次に、この課題はどこに起因して現れるのでしょうか。彼は発達課題の起源として「身体的成熟」「社会の文化的圧力」「個人的価値と豊富」という三つを挙げています。
生物学的な成熟、社会との関係から来る圧力、そして個人の内面に関わる価値・人生観という三つ。この三つの見方は基本的であり、かつ重要なものであるように思います。
では、発達課題には具体的にどのようなものがあるのでしょうか。同じ本の中で青年期の課題としては、男女交際や社会的役割、職業についてなど10項目が挙げられています。
ハヴィガーストの発達課題の説明で、「10の発達課題」と書かれているものを見ますが、10個は完全な並列というより、章ごとのまとまりがあります。ぜひ書物をご覧ください。
私もまさに青年期に含まれますが、「経済的な独立」や「職業の選択」の課題に直面しています。渦中にいると、高校の時とは違うリアリティを持って発達課題を捉えられますね。
